JUDEE SILL『JUDEE SILL』を聴いた
先輩が「ドラクエ5なら今でも攻略本を書ける」と言っていて、一歩突き抜けた人は魅力的だなあとつくづく思った。
電柱に貼ってあった
明日が予定日の嫁は元気で、
明日出産予定日なんだけど、明日出産にならなかったら回転寿しに行くことにした!果たして…!
— よしこ (@4o4i5ooo) 2015, 5月 28
と言っているが、俺は「今夜陣痛が来れば明日の定期検診代と回転寿司代が浮くなあ」と思っている。
周りの人、特に男性には「名前は決めたのか」女性からは「出産に立ち会うのか」と大抵聞かれる気がする。
「しっかりは決めてないですやっぱり顔を見てから」「うーん、立ち会うと思います」
等とかなりスムーズに答えられるようになってきたが、実際全く決めていない。目の前のことはその場面になってみないとわからないのに、遠い将来「お父さんはあんたが生まれるとき酔っぱらってたんだよー」といびられるのは確信できるので酒だけは控えている。
自分の父親は割と物静かな人間で、小さい頃に遊んでもらった記憶は少ない。
キャッチボールなど多分一度もやったことがなくて、自分も生まれてくる子とどうやってキャッチボールをすればいいかがわからない。それでも保育園の頃父親のあぐらの中で見るドラゴンクエストの画面は好きだったし、中学生の頃に不意に与えられた10万位するゲイリーフィッシャーのマウンテンバイクは誇らしかった。「20代の頃は毎日一人で飲み屋に行って安い焼酎を1.5本飲んでいた」と最近聞いたときはたくさん笑った。
彼から人生を導かれた憶えはないけれど、”この人は多少なり自分で人生の舵を取っている”のは背中から感じ取っていた気がする。
10万円のマウンテンバイクは実家マンションのエントランスで酒盛りをしていたロシア人に鍵を折られて盗まれた。
・JUDEE SILL『JUDEE SILL』を聴いた
小樽に引っ越してから札幌の街中、特にタワレコに行くと「そうそう来れない、何か買っていかなければ」という強迫観念に襲われる。札幌駅ステラプレイスで友人の出産祝いを雑貨屋で見ていた時にこの曲がかかっていて、思いつきでCDを買った。
BRAHMANがカバーしていてこの曲を知ったのだが原曲は聴いたことが無かった。
アルバムの他の曲は特段良いと感じる程ではなかったけれど、この曲は抜群に好きだ。そしてライナーノーツに書かれていたことに驚いた。
”1979年11月23日、ドラッグのオーバードーズにより35歳の若さで彼女が夭逝したとき”
”暴力、家出、セックス、タバコ、ハードドラッグ、投獄…、50〜60年代にカリフォルニアの少女が体験できるありとあらゆる違法行為に手を染めた彼女は”
アルバム全体を通じて歌詞にはキリスト教の雰囲気があって、壮絶な彼女の人生を読んでからはその内容も少し深みが増す、ような気がする。
最近の海外のHIPHOPよりよっぽどおドープ。
ちなみにBRAHMANのカバーはこちら。
完全に原曲の方がいい
ディスキディア(エメラルド)1週間
ずっと狙っていたbalのWILDTHINGS別注ハーフパンツをインターネットで買った。
29年生きてきてインターネットで衣類を買うのは2度目。
ファブリックのジョイントの都合で股間のイチゴがおきんたまに見える。
札幌では現物を確認できない(多分)ので、「WILDTHINGSならさぞ丈夫なボディだろう!」とタカをくくっていたら予想だにしないソフトな生地だった。慣れないことはするもんじゃない。
自分が30になるせいも大きいと思うのだけれど、街で洋服を見て歩いても昔のように買う気になれない。
どこのセレクトショップに行ってもその店のタグがついたものは決まって同じようなものばかり、靴や鞄に至ってはどこのお店も全く同じモデルとカラー。昔からあんなんだったっけ?
速すぎるサイクルのできすぎた流行は何も流行っていないのと同じだ。
・ディスキディア(エメラルド)を買って1週間が経った
転職してからかなり自宅で時間をもてるようになり、流行もそろそろ峠を過ぎたあたりの観葉植物に手を出した。
仕事の帰りに小樽でも数少ないおしゃれ花屋さん「KUSA」さんでディスキディア?というのを買った。¥1800
本来は弦状のものを、ヤシの玉に巻いた状態で吊されていた。ディスキディアと言ってもいくつか種類があって、後でググるとどうやらエメラルドという種類のようだ。
”2週間に一度バケツにつけてヤシにしっかり吸水させ、霧吹きもたまにかけること”という説明があったので一日に一度シュっとかけていたが、毎日何枚も葉が落ち、どこか元気も無さそうだった。
意を決して洗面台に水を張って浸し、毎日の霧吹きも増やし、日中窓のそばに引っかけると元気そうに葉が立った、気がする。葉っぱも落ちない。
なんやねえちゃん、素直でカワイイとこあるやんけ・・・と毎日まじまじ見つめている俺を嫁が冷たい目で見ている。
次はビカクシダに手を出そうと思っている。
流行りと言えば登山、自転車・・・と手を出してきたけれど、植物もそうだけど自分でしっかり研究する必要があるものほど楽しい。こうやってユニクロでしか服を買わなくなり、昔のバンドしか聴かなくなり、春には山菜を、秋にはキノコを採って、家の植物についた小さい虫から家族に疎まれ、車道の端を微妙に速いスピードで走るタイプのジジイが完成するんだ。
OMSB『Think Good』を聴いた
Twitterで1万2千RTというラッキーパンチを打った。
嫁がモビールを作ろうとしてイメージ図を描いていたんだけど、ゴリラトーナメントにしか見えない pic.twitter.com/ibHd1HreIO
— nowti (@nowti1) May 7, 2015
嫁とゴリラに感謝だけれど、後半は「通知うるせえな…」としか思わなくなった。
いよいよ今月、うちから期待の新人がデビューする。
このGWはアカチャンホンポで赤子用品をいろいろと買いそろえたんだけれど、赤子連れ又はプレ父ちゃん母ちゃんばかりで賑わうあの空間にいると、少子化なんてうそなんじゃないか、と感じる。
赤子用品も当然ピンからキリまで、チャイルドシートひとつとってもフェラーリから軽トラくらいの幅で揃っていた。
うちはミドルのボトムくらいの家庭ではあると思うのだけれど、人生の素人にフェラーリを買い与える気はさらさら無い。俺は6歳まで軽トラで育ったんだ。(親子3人でお出かけの時にどうなっていたかはご想像にお任せします)
EXILEさんちの子やダルビッシュさんちの子、キャサリンさんとこの子等と同級生のゴールデンエイジ。楽しい人生になるように父ちゃんも母ちゃんも頑張るよ。
OMSB『Think Good』を聴いた
SIMILABの中心人物OMSBのソロ2作目を聴いた。
発売に先駆けてサウンドクラウドで公開されたアルバムタイトル曲を聴いてぶっ飛ばされた。一聴した感想が「めちゃくちゃ気合いはいってるな」だった。
「もしかして俺は小せえんじゃねえ?グチグチ小言を言いてえだけ」
というネガティブなフレーズからスタートして
「口だけじゃねえこと証明する 素直な言葉で表現する 人の話をちゃんと聞く ルーズな所も割と直す」
と”普通に”前進しようとする態度がビッグマウスになりがちなHIPHOPと一線を画している。祝福感のあるビートも相まって全部のフレーズにポジティブな気合いが漲っている気がして、もうホント、この曲大好き。
他にもB.I.G.JOEと野崎りこんを客演に迎えたm7”Goin'Crazy”のマイクリレーやm8”Touch The Sky”の攻撃的なラップ(「ファッキンQの無茶振りで立ったステージ」最高!)もストレートに耳に入ってきてよかった。インターネットで音楽を聴くのが好きじゃないので、野口りこんは名前は見るけど聴いたのは初めてだった。格好いいですね。
そしてラストのm17”World Tour”も最高。捻くれたのが揃った他の曲よりもだいぶ耳障りの良いトラックにミドルテンポのラップも心地良い。と思いきや随所に散らされた歌謡曲のオマージュがフックになって歌詞も聞き流せない。後半のたたみかけるようなヴァースも迫力がある。
こりゃすごい一枚だと思ったけど、この正直この密度で70分オーバーは通して聴いていると疲れる。こちらも気合いを入れて「聴くぞ」とやらなければならない。二枚に分けて欲しいくらいの良盤でした。
Tuxedo『Tuxedo』,5lack『夢から覚め』を聴いた
女性に「aikoに似てますね」と言うことがNGだってのはもういい大人なので理解してるのですが、「平岩紙に似てますね」と言われるのはどうなのでしょう。
「平岩紙に似てますね」は容姿だけでなく空気感を含めた女性に対する最大の賛辞の一つだと思うのだけれど。
マンションのエントランスに素敵な女性が落ちていた
4/1より新しい職場で働き始めた。
これまでとは仕事の内容や会社の文化が大きく違ってすごく新鮮だ。
1週間の研修が終わり、緊張しながら配属先の自席に着いて1分で「ブログやってるんですってね」と言われた。
「新人のインターネッティングが既にウォッチされてる」なんて、インターネットの世界のおとぎ話だと思っていた。
このブログにはtwitterのアカウントもはっつけてあるし、気分はすっぽんぽん、武器であるはずの匿名性を脱ぎ捨てた裸インターネットだ。
Tuxedo『Tuxedo』を聴いた
試聴して購入。
Daft Punk"Get Lucky"、ファレル"Happy"みたいなディスコやファンク風なのが欲しいと思っていたところで試聴機に入っていて、めちゃくちゃタイムリー!と思って眼前のポップをよく読んだら上と同じことが書いてあった。
勉強不足でこのタッグの首謀者メイヤーホーソーンは名前しか知らなかったんだけれど、打ち込みか生楽器かわからないくらいのバランス感や力の抜けた上品な唄声もすごくかっこいい。
PVのセンスも最高。このTシャツ欲しい。
部屋でかけていても"Get Lucky"と"Happy"ファンの嫁にはあまりヒットしていないみたいだけれど、このPVの主人公のことはアイツ絶対好きだと思う。
5lack『夢から覚め』を聴いた
僕は控えめに言って5lack(S.L.A.C.K.)のファンだ。
6年ほど前に上京して平日は社畜、週末は遊びまくっていた。夜クラブ等に向いながらS.L.A.C.K.名義の頃の『WHALABOUT?』を良く聴いていて、今も彼の声を聴くと楽しいけど寂しいみたいな東京のその頃の感じを思い出す。
そんな僕にとっての東京のアイコンだった5lackが、いつの間にか福岡に居を移しているのを知って驚いた。福岡は日本で現在唯一若者の人口が増加傾向にあるレアな都市ということを知ってか知らずか、さすがの嗅覚だなあと感心した。
奇人killer bongの沼みたいなビートと5lack独特のタイム感あるラップでがっつり重い印象だけれど、
「ちょこっとだけ本当でほとんど全部嘘 その目で見なけりゃわからないってこと」
「どこぞのラッパーまた俺をパクリ 俺もパクリ」
など、はぐらかすようなリリックで飄々とかわしていくイメージは健在。
ミズノというチョイス。最高最高だと思うよ
clammbon『triology』,スチャダラパー『1212』を聴いた
明日4/1からついに新年度が始まり、しばらくの無職を経て社会復帰する。
今日、無職らしくゲオで借りてきた漫画を捲っているとクッキングパパがとても素敵なことを仰っていた。明日から新しい舞台に上がる人すべてに伝えたい。
頑張ろうぜ
無職だった間、基本的には自分が夜ご飯を作っていて、初めこそ俺もそれなりにヤルじゃないかと自賛していたものの、食事のレパートリーの少なさに終盤は自分でも飽きがでてきた。嫁が、というか自分以外が作ったご飯がめちゃくちゃ美味しく感じる。
そして家事における段取りの重要さが身にしみた。
スーパーでまとめ買いするために数日分の夕食メニューと自分の昼食メニューを予め想定しておき、さらにはその想定メニューさえも現場でのイレギュラーな特売品にフレキシブルに対応していかなければならない。
不良在庫a.k.a.冷凍庫行きを防ぐには冷蔵庫のストックとも照らし合わせ、迷わず食材を手に取れるよう豊富なレシピデータベースを用意しておかなければ、北海道の冬のスーパーではうろうろするうちに凍死してしまう。
「無限の食材を組み合わせてキミだけのオリジナル晩ご飯をつくろう!」は奥が深かかった。
・clammbon『triology』を聴いた
クラムボンはなんとなくデータをもっていたのでなんとなく聴いていたが、自分で音源を買ったのは初めてだった。3人組で原田郁子とミトさんがいることはなんとなく知っているけれどもう一人は名前も知らなかった。
そんな調子でなんとなく新譜が評判良いのを目にしててなんとなく試聴したらm2"アジテーター"でがつんとやられて購入。
今まで2002年のbestを良く聴いていて、ベスト盤だからか割と耳障りの良い曲が多かっただけにオリジナルアルバムをほぼ初めてちゃんと通して聴いたら嫁も「なんかクラムボンっぽくない」と言っていたし、確かにイメージより強い曲が多いなと思った。
けれどそれは多分原田郁子のかわいらしい声にだまされていて、クラムボンは個性のバケモノみたいな人が集まって20年やってるバケモノみたいなバンドなんだなと認識を改めさせられた。
RSR来ないかなー。
・スチャダラパー『1212』を聴いた
僕は控えめに言ってスチャダラのこと追いかけるファンなので、いつでも時代の最先端 まるで熟練の質屋のよう つまり見る目があるってこと。である。
全作『11』から6年ぶりの新譜で今回も皮肉たっぷりの快作だった。
関東の方のLIVEではやってたらしいけど、RSR位でしか北海道になかなか来ないので新曲郡ほぼほぼ初めて聴いた格好だ。
m3,m4の"ゲームボーイズ2"→"ワープトンネル"のゲーム&懐古の流れが最高。
m8"中庸平凡パンチ"山田孝之主演のドラマ『東京都北区赤羽』のテーマ曲。
珍しく少し重め・堅め・悪めな曲で格好いい。
中でも一番気になったのがチャットモンチーが客演のm5"M4EVER"
「スチャダラパー3人のお母さん」という設定のチャットモンチーえっちゃんがBOSEとANIに世話を焼く電話をするという内容。
アラフィフを相手に「ようやく子育てから解放された」「今お腹なの中に3人目の息子がいることがさっきわかったの もちろん名前はSINCO」とかわいらしい声で歌うのを僕は狂気としか捉えられなかった。クセがすごい。
スチャダラもまたRSRに来て欲しいなー。
(((さらうんど)))『See You.Blue』、cero『Orphans/夜去』を聴いた
雪解けにともなって道端に顔をのぞかせるたくさんのうんこに気をつけながら歩くようになり、春の訪れをひしと感じる。
札幌から小樽に引っ越して3週間近くたった。
部屋もそこそこ完成して、コンクリのマンションで前の鉄骨アパートよりもだいぶ暖かい。やや狭くなったけれど作りもしっかりしていて古さをあまり感じないし、概ね良い物件に出会えたと思う。
無駄に天井が高い。
ただ、風呂と洗面所がレバー上げで吐水、キッチンがレバー下げで吐水なのがボディーブローのようにじわじわストレスになっている。いつまでも慣れるのが不可能な罠だ。
新居は実家から徒歩2分の立地で、ポン酢を買いに最寄りスーパーに走ったら両親と鉢合わせ、レジの真ん前で近況の報告や週末に焼肉に行こう等のミーティングが発生するといった地元地方都市イベントを体験した。
18で家を出てから10年越し、本意か不本意か見事にUターンをキめてしまったが今のところ新鮮に過ごしている。
cero『Orphans/夜去』を聴いた
去年の暮れに出たシングル。
発売前のLIVEで初めて聴いた時は「こりゃまたしっとりめな…」くらいにしか思っていなかったが、音源を買って聞き込むほどに好きになっていくスルメな感じの曲だった。
終盤のミドルテンポながらもめちゃめちゃエモいシャウトでボーカリストとしての高城さんの魅力が光ってる。
そして何といっても歌詞が素晴らしい。女の子と男の子の一晩の家出のお話なんだけれど、特に
(別の世界では)
2人は姉弟だったのかもね
甘いようで甘くない、超えられないものがあったのかしら。と、若さと寂しさエロさまでがこの少ない言葉に感じ取れてしまう。
この曲はこだまさんという方の「夫のちんぽが入らない」というエッセイが原点にあるそうだ。詳しくは下のリンクを。そちらも素晴しかった。
(((さらうんど)))『See You.Blue』を聴いた
イルリメこと鴨田潤、Traks Boysの二人によるバンド(((さらうんど)))3枚目のアルバム。
流行の打ち込み系のPOPSには若干「もういいな…」と感じ始めているけれど、さらうんどはそんな中でも頭一つ抜けていると思う。どこが違うんだと言われると何も言えないけれど。
まずイルリメというラップの界隈のベテランがわざわざ慣れないギターを抱えてPOPSを歌っているという時点で並々ならぬマッドネスな気合いを感じる。
そして打ち込みなのにうるさくない…というかこの辺は耳が肥えてないのでただの主観でしかないのだけど、マスタリング砂原良徳の仕事がやはり素晴らしいんじゃないかと思う。
丁度このアルバム発売の直前にtofubeatsのリミックス盤についてのまりんのインタビューがあり、玄人目線のコメントの説得力に感心させられた。
砂原:なるほどね。これも部屋が狭くて、日本人っぽいかなと。日本のオタクだから、クラブじゃなくてネットの方が濃いよね。
■ベッドルーム感?
砂原:ベッドルームというか、パソコンのスピーカーとヘッドフォンだね。
■まりんの世代でも、みんな最初はスピーカーが近くなかった?
砂原:でも極力離そうと頑張ってやってたけどね。いまのひとよりは遠かったと思う。そういう意識はあったから。僕も最初は自分の部屋でやっていたけど、距離はある程度取っていたよ。でも、いまはすごく近いひとが普通にいるからね。それじゃ音がわからないって僕は思うけど。
■なるほど。
砂原:最近の音楽の特徴というか、リスナーの50パーセントがヘッドフォンもしくはイヤフォンかパソコンのスピーカーだよね。普通のスピーカーで聴くことが珍しくなっているし、場所もないし、かつ音楽を聴く時間なんてないのかもね。通勤時間を、よく言えば効率的に使った結果、それがこういうふうになったというか
「ベテランだからって何を上から目線で」っていう声もありそうだけど、banvoxのandroidのcm曲を見て「うるせえな」と思っていた自分にはしっくりくる物言いだった。
あとさらうんどのジャケットが毎回かっこいい。この人の絵大好き。
tofubeats『First Album』、V.A.『宇多田ヒカルのうた』を聴いた
夫です。
現在無職の自分も4月から新卒のフレッシュ達と一緒に勤め始める予定なのだが、彼らはきっとSEKAI NO OWARIやF加藤、KPOP等を聴く世代だろうし、今の若者は「ガチで」「ガチで」ですべての意思疎通を図るというし、同期入社の中で完全に浮く姿しかイメージできない。
おまけに入社2ヶ月後には子が生まれる予定で、陰で『お父さん』とかのあだ名で言われたりするかと不意に震えてしまう。
「まじ今日のお父さんガチじゃね?w」「ガチだわw」
恐ろしい。
・tofubeats『FirstAlbum』を聴いた
飛ぶ鳥を落とす勢いのtofubeats、メジャー移籍後1枚目のフルアルバム。
買ったもののあまり聴いていない。
"ディスコの神様""Don't Stop The Music"等の既存キラーチューンに加えてm3"poolside"やm4"Come On Honey!"といった歌物がよかった。
中盤の3連インストトラックも嫌みが無い感じ全体的にまとまった一枚ではあると思うけれど、m7"CAND¥¥¥LAND"あたりのキラキラ感/ユーロビートやパラパラのリバイバル感はおじさんにはちょっともたれた。良くも悪くもこの曲がこのアルバムのハイライトだろう。
30歳という逃れられないポイントが迫ってきて最近、この手の打ち込みPOP/CITYPOPのノリが若干食傷気味になってきている。tofubeats、shiggy.jr、sugar's canpaign…ちょっと追ってくにはトシをとりすぎた。
・V.A.『宇多田ヒカルの歌ー13組の音楽家による13の解釈についてー』を聴いた
「宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-」 特設サイト
試聴して井上陽水、岡村ちゃん、吉井和哉あたりがすごく良かったので購入。
再生一番の井上陽水”SAKURAドロップス”の”リバーサイドホテル”感に度肝を抜かれ、m3岡村靖幸”Automatic”のサビまでのなんかパッとしないな感じからの「イッ!オーッ!マェーリッッ!!ソンバーィッ イールーダーケデッ!」にガッツポーズをし、m4浜崎あゆみを聴いた瞬間に「エイベックス!」と叫んでしまう。浜崎あゆみの気合いが半端無い。宇多田ヒカルに恨みでもあるのかと思うくらいだ。
個人的に一番好きなのは吉井和哉の”Be My Last”。彼の声の色気と曲のエモさがすごくあっていてめちゃくちゃいい。
他の曲もしっとりめなアレンジが多くて(浜崎あゆみ以外)部屋でかけててもすんなり聴ける一枚だった。
宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-
- アーティスト: V.A.,井上陽水,椎名林檎,岡村靖幸,浜崎あゆみ,ハナレグミ,AI,吉井和哉,LOVE PSYCHEDELICO,加藤ミリヤ,大橋トリオ,tofubeats with BONNIE PINK,KIRINJI,Jimmy Jam & Terry Lewis feat. Peabo Bryson
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2014/12/09
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