STILLICHIMIYA『STILLICHIMIYAの流れ』を聴いた

ポップカルチャーを軽んずる者サブカルチャーを語るべからず」という言葉ともに友人から譲り受けた王道のコスチュームを、ついに身につけた。

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心なしか嫌そうな顔をしている

 

前の投稿にも書いたが、わが家は漫画ワンピースが嫌いだ。

他にもアンパンマンはあまり見せたくない、SEKAI NO OWARIはバカ、パズドラ等の人気のゲームはやらない(もしその手のアプリを始めようものなら嫁から全力でバカにされるし、逆も然り。完全な相互監視システム)という、流行り物や世間的に人気のあるコンテンツを嘲笑い、バカにし差別化することで自分たちが特別だと思い込んでいる類の低俗な人間だ。

生存率は高いがチームの勝利には一切貢献しない、ドッヂボールで球を受けずにひたすら避けるように斜に構えることでメインストリームのセンスを受け流す。冒頭のセリフはそんな凝り固まった感性の家庭で育つ息子を心配しての友人の言葉だった。

ハロウィンの仮装した若者の集団を見たときに俺が感じる「ウワァ…」という思いには、イベントをちゃんと正面から楽しむ人への羨望とすこしの恐怖が混じっている。その人達は自分にはできないことをやっているから。

いざそうなった時の覚悟はまだできていないけれど、息子には俺のようにびくびくせずに仮装して正面からしっかりウェイウェイできる度量のある人間に育って欲しいという気持ちが芽生えてきている。

 

・STILLICHIMIYA『STILLICHIMIYAの流れ』を聴いた

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前作『生でどう』から約一年、オリジナルのフルアルバムではないものの、STILLICHIMIYAの新しい音源が出た。

STILLICHIMIYAの過去曲や未発表曲、メンバーソロ曲をDJKENSEIが繋いだミックスCD。

スタジオ石ファンとしてはYOUTUBEに新しい動画がないのが残念だけれど、みちみちに詰まった23曲、部屋でかけててもぎりぎり胸焼けするくらいに濃厚な一枚で、買って良かった。

イントロ後のいきなりパンチの効いたm2、MMMのソロ『夢で逢いましょう』

スモーキーと言うか百姓っぽさが最高のm15、BIGBENソロ『いったりきたりBLUES』

曲名とは裏腹にスペーシーなインストm18、『バーミアン』が好きだった。

シリアスな曲からピコピコしたビートまで幅広い曲がある中で、随所に配されたBIGBENの素朴というか不思議な安定感のあるソロ曲が全体のバランスをまとめている気がした。

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右下がBIGBEN。牧草ロールのような安心感。あなたの友達にも一人はこんな男がいないだろうか?

 

11/4に発売する、田我流とそのバンドプロジェクト『田我流とカイザーソゼ』も楽しみだ。

 

stillichimiyaの流れ Mixed by DJ KENSEI

stillichimiyaの流れ Mixed by DJ KENSEI