吉田ヨウヘイgroup『paradise lost, it begins』を聴いた
他の地域ではわからないけれど、夕方テレビで「金田一少年の事件簿」の後に「名探偵コナン」がたて続けに放送されていた。日本の人口減の原因の一端を垣間見みた。
真実はいつもひとつ!学生服はトンボ!理屈じゃない!
ところで俺は漫画ワンピースを楽しく読ませていただいている。ジャンプで。毎週。立ち読みで。ワンピースが休載の時にはがっかりする。一方でワンピースの「仲間!」みたいなノリを現実に持ち出すセンスや、漫画の商品を部屋や車に置くセンスが死ぬほど嫌いだ。
ものすごく壮大な物語なので、息子が自我を持って動き回る頃にもまだまだワンピースを求めてルフィは大海原を冒険しているだろう。そしておそらく日曜朝のアニメを見て息子も興味を持つだろう。むしろ興味を持って欲しい。ワンピースよりサンデーモーニングを見たがる子供の方が怖い。
しかし彼がワンピースごっこを始めたときに俺はどんな対応をするのか。こちらのスタンスが問われる。ちなみに嫁の方がワンピースをよりはっきり嫌っている。
「海賊王に、俺はなる!」と息子が宣言した瞬間から子育ての第二ステージが始まる。
・吉田ヨウヘイgroup『paradise lost, it begins』を聴いた
息子が生まれた日に発売した吉田ヨウヘイgroup(YYG)の三枚目。
その頃から今もよく聴いていて、かなり好きだった前作以上の傑作だと思っている。
55秒あたりの「チャカポコチャカポコ」が好き
前作より歪めたギターが前に出て来ている印象があって、BATTLESを思い出させるようなフレーズのループがかっこいい。
楽器の数も多く、素人耳にそれぞれ変わったことをしているような気がするんだけどバンド然とまとまっているのは吉田さんのリーダーとしての手腕なのだろう。
ただボーカルについてはちょっとギリギリ…単純に上手けりゃいいのかというと全体を考えると合わないのはわかる。千鳥の漫才で言う「クセがすごい」。
男性陣の前髪が長い
自分が普通に思う考えが
大分ズレてきてると分かるから
僕と一緒にいても違和感のない
君のことが心配になるんだよ
でもあなたには間違って欲しくはない
ただ辛いことがあまり起きないといい
でもあなたには間違って欲しくはない
ただ辛いことが何も起きないといい
リリース時には発売時期も近いceroと抱き合わせで名前が挙がることが多かったが 、ceroが街の情景をドライに切り取る一方で、YYGは街に住む人間についてよりクローズアップした描写をしていると思うのだけれど、上述の部分なんて歌詞を読みながら聴いてこれがメロディーにのってるのとんでもないなと鳥肌が立った。
ところでファゴットの女性が脱退したそうで残念。以前弟がYYGのライブの前座をした時に打ち上げに紛れ込ませてもらって一言二言話しただけだけれど、すごくかわいい酒乱だった。またステージで見たかった。吉田ヨウヘイgroup、来年ライジングサンに来てくれないかなー。
ceroのObsure Rideと一緒で、何年後かに聴くと息子が産まれた時を思い出すことになりそうな最高のアルバムだった。