『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見た
「○○を聴かせると子どもの機嫌が良くなる(子だけでなくそんな音楽で育児しちゃう親もろともハイセンスだろドヤ顔)」みたいなことやろうとして愚図ったときにgroup_inouやRobert Glasperとかいろいろかけてみるけど全く効果無し。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見た
マッドマックス見たceroファンはわかると思んだけど、これ『Orphans〜怒りのデス・ロード』にしか見えない pic.twitter.com/hJk9c2Q0ld
— nowti (@nowti1) 2015, 6月 24
いきなり予防線を張りますが僕は特段マッドマックスシリーズに興味が無く、過去作を全く見ていないし今後も見ることはない。要は今作のバックボーンや元ネタについては一切知識が無いし今後もそこを掘ることは無いだろう。
そんな文字通り”にわか”の自分だったが、全然関係なかった。冒頭から多用される早回しで脳が徐々にマヒし、普段は意識しない自分の中の何かがおっ勃つ。早まる心臓のピストン。鑑賞中に一度でも「うおぉおぉぉ!!!」と思わなかったらあなたはインポテンツだ。病院に行け。自分は女?関係ない。勃起しろ。病院に行け。
頭で見るのではなく心臓(と股間)で感じる映画。Don't think,Feel(股間で).
自分は正常な精神の持ち主なので鑑賞後は何かを殴りたくなったし、車の窓から上半身を乗り出して舌を突き出して叫びながら家まで運転したくなった。いっそ服も脱ぎたかった。
フュリオサとマックス。ヒロインと主人公だけどおラブ要素は薄い。キスくらいしたっけ?どうでもいい。
ハンドルの付け根に溜まったオイルを塗りたくって黒く染めたおでこがめちゃくちゃラブリーなフュリオサ。世の中のおでこが黒い女の中で最も美しいシャーリーズセロン。
支配者イモータンジョーとその息子。劇中で説明はないけれど、マスクは汚染された空気を浄化しているとか。どうでもいい。マスクは無いよりあった方が良いにきまっている。
ストーリーはイモータンジョーの元から逃走したフュリオサが偶然マックスと合流、追っ手より命からがらに目的地にたどり着くもその場所は既に朽ち果てており、手薄になったアジトを乗っ取るべく来た道を戻る。といった単純極太な等速直線運動。
イモータンジョーが必死になって追っかけてきたメインの動機が、「これから産まれる自分の子どもへの愛」っぽかったのが良かった。憎めない、愛すべき悪役・イモたん…
マッドマックス、派手に家出して派手に帰宅する最高の映画だったのだけれど、エンディングの曲がどんなヘビーな曲かと期待していたら、薄っぺらいギターとボーカルの音ばっかりデカい軽いロックで、「マンウィズアミッションみたいだな」と思ってたらまさにマンウィズアミッションで驚いた。本編の爆発音の1/2000くらいの軽さでがっかり。この曲の方がよほどストーリーにマッチしている。
マッドマックス、気が狂いそうな女が家出の計画を実行に移して、逃避行のパートナーは無口だし、別の世界では2人は姉弟だったのかもね。(砂漠に閉ざされていても大丈夫)
そしてこれがYellowMagus…