JUDEE SILL『JUDEE SILL』を聴いた

先輩が「ドラクエ5なら今でも攻略本を書ける」と言っていて、一歩突き抜けた人は魅力的だなあとつくづく思った。

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電柱に貼ってあった

 

明日が予定日の嫁は元気で、

と言っているが、俺は「今夜陣痛が来れば明日の定期検診代と回転寿司代が浮くなあ」と思っている。

 

周りの人、特に男性には「名前は決めたのか」女性からは「出産に立ち会うのか」と大抵聞かれる気がする。

「しっかりは決めてないですやっぱり顔を見てから」「うーん、立ち会うと思います」

等とかなりスムーズに答えられるようになってきたが、実際全く決めていない。目の前のことはその場面になってみないとわからないのに、遠い将来「お父さんはあんたが生まれるとき酔っぱらってたんだよー」といびられるのは確信できるので酒だけは控えている。

自分の父親は割と物静かな人間で、小さい頃に遊んでもらった記憶は少ない。

キャッチボールなど多分一度もやったことがなくて、自分も生まれてくる子とどうやってキャッチボールをすればいいかがわからない。それでも保育園の頃父親のあぐらの中で見るドラゴンクエストの画面は好きだったし、中学生の頃に不意に与えられた10万位するゲイリーフィッシャーのマウンテンバイクは誇らしかった。「20代の頃は毎日一人で飲み屋に行って安い焼酎を1.5本飲んでいた」と最近聞いたときはたくさん笑った。

彼から人生を導かれた憶えはないけれど、”この人は多少なり自分で人生の舵を取っている”のは背中から感じ取っていた気がする。

10万円のマウンテンバイクは実家マンションのエントランスで酒盛りをしていたロシア人に鍵を折られて盗まれた。

 

JUDEE SILLJUDEE SILL』を聴いた

小樽に引っ越してから札幌の街中、特にタワレコに行くと「そうそう来れない、何か買っていかなければ」という強迫観念に襲われる。札幌駅ステラプレイスで友人の出産祝いを雑貨屋で見ていた時にこの曲がかかっていて、思いつきでCDを買った。

BRAHMANがカバーしていてこの曲を知ったのだが原曲は聴いたことが無かった。

アルバムの他の曲は特段良いと感じる程ではなかったけれど、この曲は抜群に好きだ。そしてライナーノーツに書かれていたことに驚いた。

”1979年11月23日、ドラッグのオーバードーズにより35歳の若さで彼女が夭逝したとき”

”暴力、家出、セックス、タバコ、ハードドラッグ、投獄…、50〜60年代にカリフォルニアの少女が体験できるありとあらゆる違法行為に手を染めた彼女は”

アルバム全体を通じて歌詞にはキリスト教の雰囲気があって、壮絶な彼女の人生を読んでからはその内容も少し深みが増す、ような気がする。

最近の海外のHIPHOPよりよっぽどおドープ。

ちなみにBRAHMANのカバーはこちら。

 完全に原曲の方がいい

 

ジュディ・シル