苫小牧市の無料フェス『活性の火』、他2014年夏の終わりの外遊び
夫です。
2014年9月11日、札幌市では記録的な大雨になった。
am4:00頃より断続的に避難勧告が鳴り響き、睡眠が妨げられた。
繰り返し鳴る避難勧告のアラーム、外からは激しい雨の音、一瞬の光と少しの間をおいて聞こえるドカンという音。「うるせえな」と非常通知機能をオフにし、布団を耳まで被った。
住んでいるアパートは高台になっていて冠水の心配は無いものの、今考えると恐ろしいほどの危機感の無さ。
・苫小牧の無料フェス『活性の火』に行った
8/30(土)と31(日)の二日間、苫小牧市の中心街で開催されたフェス『活性の火』。31日に行ってきた。
両日ともに苫小牧や札幌で活動する地元バンドと、全国区のバンドが2組くらいというラインナップ。
手作り感溢れる居心地の良い会場、フードも飲みものも手頃な価格で美味しい。そしてLIVE観覧は無料!ものすごく良いフェスだった。
正面の白いテントがステージ。
無料なので近所のおじさんや買い物帰りのおばさんもふらっと寄っていた。
「地元のバンドもしっかり見て欲しい」という運営の気持ちから、事前にタイムテーブルを発表しないというやり方が賛否両論だった。
いくつかLIVEを見ながら飲み食いをしたり会場の周りを散歩したりしていたら、50回転ズの番がきた。
50回転ズは全く聴いたことが無かったんだけれど、LIVEをみてそのキャラの楽しさとパフォーマンスの完成度の高さですっかり好きになってしまった。
嫁は自ら音源をレンタルしてくるほどだ。
概ね楽しかったのだが、オーディエンスの10人くらいが妙に内輪ノリな楽しみ方をしていて、「ああ、これが『わちゃわちゃする』ってやつか」「サークルモッシュに対する世の中の嫌悪感はこうやって生まれていくのか」と思った。
夕方にやっとお目当ての向井秀徳が出てきた。
サッポロクラシックとアコギ、ケーブル、楽譜を持ってそろーりとステージにひねくり上がってきた。
他のバンドはセッティングと演奏時間が同じくらい、むしろセッティングのほうが時間とってたとこもありそうだったが、向井は自分でギター一本を接続して歌い出した。その身軽さがめちゃくちゃかっこよかった。
「アコースティック&エレクトリック」ではZAZENBOYZだけでなくNunberGirlの曲もやるのだが、『Tattooあり』ですこし涙がでた。
コレをアコギでやるとまったりするどころか緊張感というか一時も目を離せないようなグルーヴがあった。しかし向井さん、ギターと歌がうまい。
ところが一番盛り上がったのはtwtterで目にして行きの車内でも聴いていたこの曲。
動画はだいぶ酔っぱらってるっぽいけれど、最近も良くLIVEでやっているのか、動画よりかなり完成度が上がっていた。ものすごく良かった。
他にも色々カバーして欲しいなあ。
知名度の低い地元バンド達の中に(言い方はアレだが)客寄せパンダとして人気のある人を数組混ぜることで、俺みたいなのが車で1.5時間かけておびき寄せられてるんだから、まさに思うつぼだろう。
成功してると思うので、是非来年もやって欲しい。
・キャンプに行った
9/6(土)、仕事を切りのいいとこまでやって、思いつきでキャンプに飛び出した。
RSRの夜露で濡れたテントとタープを干したいというのが第一目的。
近場の無料キャンプ場を検索し、温泉施設が併設している岩見沢の北村中央公園ふれあい広場へ向かった。
17:00頃に着いた時にはすでにサイトは埋まりかけていた。
無料に加えてアスレチックや遊具がそこそこあり、子供連れのファミリーがとにかく多い。
炭を起こすのが楽しくて調理のために崩したくない。
後から来たおばさんグループのマナーの悪さとうるささに呆れた。
・『そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト』を見てきた
キャンプ場から30分くらいで着く三笠市の奔別(ぽんべつ)石炭積出ホッパーでやっているアートプロジェクトへ行った。
「在籍していた大学の研究室が三笠でなんか作ってたよな」と思い出して調べたら、それ自体は終わっていたけれど他にも色々とやっていた。
三笠市は現代美術家の川俣正の出身地ということで、その手のイベントに力を入れているようだ。
もともとの空間の魅力がすごかった。
炭鉱設備としての「ホッパー」に加えて立派なバッタがすごくたくさん居て、良い感じのダブルミーニングに。
移動式お地蔵さんも現れた。霧吹きをかけると良いとのこと。
今回の内容、実にすべて無料。無料でこんなに楽しめるんだから、北海道は素敵ですな。