tofubeats『ディスコの神様』を聴いた

夫です。

実家に結構美味しんぼが揃ってて、楽しく読んでいたのでわさびは醤油に溶かさない。

・tofubeats『ディスコの神様』を聴いた

普通にかっこいいPV、引っ張って引っ張って3:40の二人の登場には鳥肌。

本ブログでも何度か触れている神戸の音楽家tofubeatsのメジャー2nd EP。

前回の森高千里に引き続き、今回のゲストボーカルは藤井隆。

覚えやすい。声に出したくなる。POP。飛び跳ねたくなる。

tofubeatsのリード曲には、今となっては「今回はどんなポップソングが聞けるんだろう」という期待の仕方をしてしまうんだけれど、前作『Don't Stop The Music』よりもさらにポップに感じる。

歌詞を聴くと「ディスコの神様」と叫んでいるものの、「デスクからさえ動けない」「すり切れちゃう寸前のオートリバース」「ドアを開けてまた次のドアを開いてみたいのさ」と、おそらくこの人、自室でディスコの神様に救いを求めてる。

そこがすごく良いと思った。『ディスコの神様』ってタイトルで日本語でGet Luckyみたいなことを歌っても全く響かない。「ディスコは現場だけで起きてるんじゃない、案外PC前でも起きてんだ！」っていうスタンスがかっこいい。

でも『ディスコの神様』ってじゃあ何なの？藤井隆がそうなの？

と思っていたら、あっけらかんとインタヴューで答えていた。

＿では、「ディスコの神様」とは一体何なのでしょうか。実在するのかしないのか。

　ディスコの神様はミラーボールです。ディスコにおける仏像だからジャケットでもちゃんと書いておいてくださいってお願いしました。光放ってるんですよ。フロアに光を放つっていうのは神以外のなんでもない。

「フロアに光を放つっていうのは神以外のなんでもない」最高過ぎるフレーズ。

自分のミラーボール信仰がグッと深まるのを感じた。

2作目のゲストボーカルが藤井隆という発表をtwtterで知ったときには驚いた（たまたま実家にいて、弟と同時に「エッ！」と声を上げた。）

しかし今思うと、前回の森高千里もそうだけど藤井隆がこの界隈に出てくるフラグはあったように感じる。

たとえば僕も大好きな森高の『ザ・ミーハー』もtofubeatsのツイートで知ったし、藤井隆も『ディスコの神様』発表の数ヶ月前に後述するokadada等と一緒に札幌のクラブイベントに来ていた。「藤井隆さんってそんな活動もしてるんだ」くらいにしか思っていなかったが、この曲あたりからギアチェンジしていたらしい。

松田聖子プロデュース。文句なしにかっこいい。今っぽい。

また、tofubeatsのコラボ相手について、とても興味深い記事があった。

自分が友人にtofubeatsのことを教えたときのやりとりです。

自分「tofubeatsてのがいてね、前回は森高千里とコラボして、次は藤井隆とコラボするんだよ」

友人「ずいぶんと落ちぶれた人達とコラボするんだねえ」

「森高千里・藤井隆」という流れは、tofubeatsのファンとか、あとこのブログ読んでるような音楽好きな人だと大きな盛り上がりを感じたと思うのですが（自分もその一人）、一方で「ごく普通の一般の人の捉え方はこんなもんですよ」という、そんな一例でもあります。確かに両者とも現状そんなにメディアに露出が多いわけでもないし、ごくごく普通の、素直な捉え方かなあと思います（個人的には一般人が「誰それ？」っていう人達じゃなかった、というのは今までのコラボのポイントだと思ってますが）。