SIMILAB『Page2:Mind Over Matter』を聴いてる

夫です。

増税前の駆け込みなんたらで、わが家は

・洗濯機（９㎏）

・ロボット掃除機（一番安い奴）

・テファールのフライパン

・スパム3缶

を購入しました。

最近聴いてる音楽について雑に書きます。

SIMILAB『Page2:Mind Over Matter』

SIMILABは神奈川の相模原から飛び出たハーフ多めのHIPHOPクルー。

「HIPHOPクルー」なんて書くとダサい気もするけど、そうとしか言いようの無い集団だ。

レーベルのページによると”現在はOMSB、MARIA、DyyPRIDE、JUMA、USOWA、RIKKI、Hi'Spec（DJ）、DJ ZAI （DJ）”の7人＋デザイナーのMA1LLの計8人で活動しているそうだ。

2011年『Page 1 : ANATOMY OF INSANE』からの2作目、素人の耳にも明らかに個々のスキルと迫力が数段レベルアップしていた。

迫力についてはMIXを手がけたillicit Tsuboi氏の功績が大きいのかもしれない。

前作があまりハマらなかったのでそこまで期待せずに買ったが、これはなかなかスルメ系で何周も聞かさる。かっこいい。

実質リーダーのようなOMSBがほとんどのトラックをつくっているが、それがまあまっとうじゃない。ガビガビというかブヨブヨというか、質感を感じるビート。OMSB/WAH NAH MICHEAL/One Man Slang Bandと、一人で3つの名義を使い分けてるのも訳がわからない。

MCでは、自分は特にUSOWAのラップが好みだった。単純に、個性的なクルーの中でクセの無いストレートな上手さが目立つのかもしれない。

実直なラップに時たま跳ねるようなフローを織り交ぜ、m5の『Kalma』では他のメンバーを喰ってしまってるくらいの存在感。ちょっとpunpeeっぽい。かと思うとm9『Mind Over Matter』で語るSFは往年のBOSS THE MCを彷彿とさせる。

ソロ作が待ち遠しい。

曲単位ではm8『Circle』、Hi'Specのシンプルだけど煙たいトラックがかっこいい。他の曲で熱が溢れている分、淡々としたマイクリレーから押さえ込まれたテンションが伝わる。

m16『We Just』、前情報のクレジットに表記が無くて、散々youtubeで見たliveでのキラーチューンがまさかの未収録かと残念がってたら、シークレットトラック扱いで入っていた。歌詞も有りの堂々としたものだ。

「GO！GO！GO！We Just！」と全員で拳を突き上げながら叫ぶフックは人によっては感謝ラップと同じようなダサさに見えるかもしれないが、いざその場にいたらきっと一緒に叫んじゃうよ。

ステージが狭そう。

このアルバムには結構なヴォリュームのDVDが付いてきて、メンバーのキャラが見えて単純に楽しく見れた。

MARIAの素のしゃべりがかわいい。

数年前に代官山UNITで見たときはこんなにビッグになるとは思わなかった。今、会社の上司に「最近日本のヒップホップは誰が熱いの？」と聞かれたら「SIMILABですね」と答えようと決めてるんだけれど、なかなかその質問はされないな。