KOHH『Monochrome』,『梔子』を聴いた
子が産まれてからこっち、竹内まりやもびっくりの毎日がスペシャル状態、ブログを書くどころではなかった。
嫁が「冷蔵庫に”ちくわの穴にきゅうり突っ込んだやつ”あるよ」と言われて冷蔵庫を開けたらちくわの穴にきゅうり突っ込んだやつがあった。
仕事で隣の建物に毎朝資料を持って行くのだけれど、その際に図書館のオープン待ちをする人達が目の端に留まる。そしてその度に”パチンコ屋のオープン待ちの列”が頭をよぎる。とういう様なことをtwitterに書いたところ
『病院では最近、開いたと同時に受付けの人が並んで「おはようございます!!」と声をそろえて迎えるのが流行っている。そうなった理由はオープン待ちしてる老人達が「早くから来てるのに敬意が足りない」などと言う人が続出したから』
という話をいただき、「マリオのスター取った時の音楽が聞こえる」「無敵」というところで着地した。
・KOHH『Monochrome』,『梔子』を聴いた
今更だけどそういえばと思ってKOHH。1stアルバム『梔子』よりも2ndアルバム『Monochrome』が先に世に出るという不思議。
KOHHは何より歌詞が聞き取りやすくて大好き、最高。以上!で終われるくらいの感想しか無いのだけれども。リリックがしっかり聞き取れる上に引きつけられる内容で、音源を買ったあと嫁に聴かせるのが楽しみなくらいだった。
案の定嫁にもハマって、子が腹にいる間から
「タットゥー入れたいっ めっちゃタットゥー入れたいっ」と口ずさんだり
「コーはきっとほんとは良い子だよ・・・」
「『お金』に『お』をつけてるところが素敵」
「ルックスも格好いい、イカれた佐藤健みたい」
とべた褒めだった。
ママに吸わされた初めてのマリファナ
あの時驚いたけど 笑う今なら
(Monochrome m5"Drags")
みんな同じ 差別はなし
好きな者とか大事な物をなんでもいいからどっかに彫ろうよ
可愛い女の子とおっしゃれな男
うまいタトゥーショップはどこ?
またタトゥー入れたいタトゥー入れたい 体全部タトゥー入れたい
めっちゃタトゥー入れたい タトゥー入れたい タトゥー入れたい
お金稼ぎタトゥー入れたい
(Monochrome m9"タトゥー入れたい")
「ママに吸わされた初めてのマリファナ」って歌い出し、とんでもないこと言ってるのにめちゃくちゃキャッチーでたまに思い出して聴きたくなる。
ラッパーはキャラクターにもよるけれど職業柄、「リスナーの日常から離れたイリーガルな自分」をいかに発信するかが求められると思うんだけれどKOHHはそこのリアリティが別格、PVを見てるだけで「こいつはなんかきっとマジなんだろうな…」と思わせる説得力がある。
きれいめな曲も。PVも格好いい。
最近出た新譜を手に入れ損ねたのが悔しい。
ライジングサンロックフェスティバル 2015
ライジングサンが終わって急激に気温が下がり、日中も半袖の洋服では寒いくらいになってしまった。
・RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015in EZO に行った
今回たくさん登場する古川君a.k.a.”アーバンフェスおじさん”
8月14日から16日朝までの2.5日間、6度目のRSRに行ってきた。
前日の天気予報でまさかの傘マークが出たが、なんとか土砂降りにはあわず、快適に過ごすことができた。
前回はテントサイトを6つ繋げ、瞬間最大で20人オーバーの大所帯だったが、今回はレギュラー5人/MAX8人、サイトも3つの比較的コンパクトなキャンプに。
毎年嫁も一緒だったが今年は子とお留守番、俺を快く(?)送り出してくれて本当にありがとう。
・出発、サイトの設営
前日にはいつものように古川がウチに宿泊、他にもたくさんの友達が遊びに来てくれた。
前回は6区画固めて確保するために弟が前日から並んでくれたが、今年は3区画なので当日の早朝に出発。7時くらいに会場内駐車場付近で身軽な弟チームが降車、ヘブンズゲートのオープン待ち列へ向かってもらう。10時のオープンと同時にテントサイト確保に走ってもらう作戦だ。
会場内駐車場チケット確保に失敗したのでやむなく会場外駐車場に駐車し、おじさん二人で荷物をすべてカートに括り付けてハピネスゲートのオープン待ち列へ向かった。
この後すぐに固定用ゴムバンドが千切れ荷物が崩壊。消える笑顔。食い込むザック。震える膝に滴る汗
ようやくハピネスのゲートにつき、チケットをリストバンドに交換。本格的に待機列ができるとみなそれぞれのスタイルでリラックスし始めた。このあたりの余裕はヘブンズゲートにはない魅力だ。
アーバンフェスおじさん。オープン待機中に圧倒的な快適性を周囲に見せつける
誕生日おじさん。負けじとゴザでルンペンスタイル
10時のオープンで弟チームがテントサイト確保に走っているはずなので、おじさん二人は超重量の荷物を引きずりながら牛歩作戦でサイトへ。ところでウチは競争率や利便性のバランスからここ3年間テントサイト”メロン”を選んでいるのだが、レストランコーナーの端にある「メイクアップブース」のBGMがとにかくうるさい。今回もタープをたてながら何度も「うるせえ!」と叫んだ。
30分以上かけてテントサイトに着き、タープやテントを展開、何はともあれビールの用意をして乾杯。
ライジングサン2015ベストアクトこと自前のビールサーバー。今年は特に美味かったような気がする
落ち着いてビールをすいすい飲んでると弟のtwitter友達が5、6人でやってきた。今回二日間3人で20リットルのサッポロクラシックをやっつけなければならない計算だった我々、酔いで気も大きくなり「おう飲め飲め!」とビールを振る舞った。それに伴って自分のペースもさらに加速。
ついでにライムを切って塩を用意してテキーラのショットもいくつか。結果的にライブ開始前に完全にできあがってしまった。
アーバンフェスおじさん。最新モデルの高床式テントでオリジナリティーと機能性を追求
・15:30 二階堂和美(BOHEMIAN GARDEN)
ビールを一杯酌んでREDのサニーデイサービスをちらっと通過、ボヘミアンまで遠出して二階堂和美へ。正直この時間帯はこれ!と言うのはなくてたまたま気が向いただけだったのだけれど、めちゃくちゃ良かった。
俺は酒が入ると泣き上戸になる場合があって、今回のRSRでも何度かあったのだけれどアルコールで感受性がブーストし「ここで歌ってくれてありがとう…」という感動に襲われた。”いのちの記憶”では口をへの字にして泣いてしまった。サングラスで隠せてた自信がない。
ニカさんの歌は単純な技巧を超えて全てを許容してくれそうな包容力があった。
・18:10 ハナレグミ(RED STAR FIELD)
ほとんど記憶が無い。
というか、ハナレグミを見てテントに戻ってきて一人でテキーラをグビグビ飲んでしまい、地面にゴザを敷いて寝てしまった。その後見る予定だったアジカンも、レベッカも、フライデーナイトセッションも全部パス。
本当に後悔している。隣のテントから「アジカンマジで最高、昔の曲たくさんやった!」というはしゃぎ声で一度目が覚め、自分の蛮行に気がついてテントで寝袋をかぶった。
・二日目
前日20時くらいには寝てたから超元気。今年はシャワーも予約せず自前のタンクの水でシャンプーし、身体をタオルでごしごし拭いて済ました。(アーバンフェスおじさんはシャワーブースを予約、深夜には待ち時間も無くスムーズに利用できたとのこと)
寝起きのアーバンフェスおじさん。朝飯にホットサンドをご用意したところ「卵が入っていればもっと良かった」とのご指摘
ホットサンドを焼いてテントの皆に振る舞い、ぼけっとしていたら去年に続きtwtter友達の甘藍さんがスライディングで登場(痛そう)。前日に懲りず9:30には二つ目のビール樽をサーバーに接続した。
しばし談笑し、甘藍さんと入れ替わりで前日と同じ弟のtwitter友達集団が。「このビール乞食どもが!」と言いながら笑顔でコップを用意してたらなんと俺の誕生日を祝ってくれに来たようだった。ありがとう!と言いながらまたすいすい飲み進める。
ついに三十路の大台に乗ってしまった。
前日の酒で目が開いていない、迎え酒誕生日おじさん
そうこうしているとライブが始まる時間になり、今日こそはたくさん見るぞと気合いを(主にテキーラで)入れてテントを出た。
・13:00 森は生きている(BOHEMIAN GARDEN)
一時期えらく評判が良かった森は生きているをちらっと見にボヘミアンまで歩いた。
イメージと全然違うフロントマンの熊みたいな風貌に面食らいながらも、曲の尺をかなり長くとっての後半のセッションっぽい場面はかっこよかった。
ドラムと、特にキーボードの人が「顔で演奏する」タイプのプレイヤーで目が離せなくて、ステージとの距離が物理的な意味以上に近く感じることのできるボヘミアンの魅力にマッチしたいいライブだった。
・13:40くらい miwa(RAINBOW SHANGRI-LA)
「こんな時でしかそのご尊顔を拝めるタイミングはない」と森生きを途中で切り上げて隣のステージ(と言っても歩いて10分近くかかる)のmiwaへ。
案の定レインボウシャングリラのテントからはどっさり人が溢れていて、かき分けてどうにかmiwaの小さな姿を目の端に捉えることができた。「ライジングサン、私は初めてなんですけれど、はじめてのひとー!」などと優等生なmcをしていて、そのブレない姿勢に好感を持った。
・14:00 clammbon(RED STAR FIELD)
この春のアルバムを気に入って聴いていたので、ものすごく楽しみにしていたクラムボン、早めに行くと耳になじんだ曲が聞こえてきて、リハではなればなれとfolkloreをやってスタート前からまた口をへの字にしてしまった。
とにかくセットリストが良くて、熱心なリスナーでない自分もほぼ全て口ずさむことができた。ライジングサンは意外にも11年ぶりだそうで、なるほど気合いの入ったキラーチューンの詰め合わせ。
「もう結構なおばさんだよな」と思っていた原田郁子の声はもちろん身振りやトークが全てとにかく魅力的。(逆にミトさんの軽口なキャラはちょっと苦手)
絶対にまたライブを見たい。
・16:40 cero(RAINBOW SHANGRI-LA)
クラムボンの後に見るつもりだったRED STAR CAFEのACOはパスしてテントに戻り、今回一番楽しみにしていたceroに向けて休憩&飲酒。
シャングリラのテントは溢れると予想して早めに移動、前の方を確保してじきにリハが始まり、マウンテンマウンテンを不意打ちでくらってしまった。
アルバムのオープニング曲C.E.R.Oで始まり、エレファントゴーストやSummer Soul、船上パーティーとアッパー目な曲が続いて我を忘れて身体を動かしていたが、中でも7曲目にやったContemporary Tokyo Cruiseが今も一日に一度は思い出すくらいよかった。
動画の3:30くらいからのためてためて爆発させるところ、高校時代に陸上で足腰鍛えておいて良かったと思うくらい垂直にジャンプした。
この祝祭感が凝縮されたような音楽を、雑念を消してより濃く濃く堪能するために酒を飲むし、他のライブじゃ体験できない享楽を得るために高い金を払って重い荷物を運んでライジングサンに足を運ぶ。ceroのステージだけじゃなくてライジングサンに今年も来て良かったと思う瞬間だった。
ところで俺はライブで頭上に上げた手をずっと同じテンポで降り続けるタイプのノリ方がいつまでたってもでず、その都度思い思いのオリジナル・ダンスを周囲に披露しているのだが、このステージで偶然前に立っていた男性が俺もよくやる”手を強めにグーに握って肩くらいの高さでゆっくり前後に揺らす”動きをしていて、妙なシンパシーを感じて嬉しくなった。
・17:40くらい レキシ&二階堂和美(SUNSTAGE)
ceroが終わり、ぽーっとしたままサンステージへ向かった。
レキシは相変わらずふざけつつも上手に音楽にまとめるし、途中から見ても十分に楽しかった。ただ、前日ソロの素晴らしいステージを見た後だとニカさんが一生懸命無理してふざけるいるようにも見えて、少し切なくなった。
・19:10 安全地帯(SUNSTAGE)
伝説を見た。
このステージの凄まじさを伝えるきる日本語を持ち合わせていないので箇条書きにします。
・開始10分くらいDJが一人で安全地帯のEDMミックスを流し続ける
・モニタに映るDJのTシャツに「CC GIRLS」の文字
・女性ダンサー2人登場。動きに少しキレがない
・青田
・メンバー登場、最後にうめき声を上げながら玉置登場
・「じれったい」「悲しみにさよなら」の二曲で、大円団
・客ぽかーんの後アンコール
・玉置ソロ登場、アコギ一本で「田園」、アコギも捨てて「夏の終わりのハーモニー」をアカペラ、去る
・客ぽかーん or 涙
ライブの構成がめちゃくちゃなんだけれど、音楽的にそれ以上めちゃくちゃにかっこよかったので「なんだよあれ!!」とならない。玉置の歌唱力はもちろん、長めにやってたギターのソロも最高。
見たあとに鳥肌がしばらく止まらなかった。何千人が目撃したのはわからないけれど、確かにあの夏の夜僕らは物の怪の類、妖怪に近い何かを見た。
・21:00 Perfume(SUNSTAGE)
多分これはプラスチックみたいな恋なんだけれど、ライジングサン以降、嫁と子が寝てから一人で何度も何度もPerfumeの動画を見続けている。
余り気にとめて聴いたこと無かったけど、1曲目のPick Me UPがとにかくかっこよかった。ちょっとざわついて「お、はじまるか」くらいに眺めてたらイントロの一音でテンションがフルスロットルになって叫びながら飛び跳ねてしまった。
Perfume、正直三人が居なくても十分に成立する、改めてバキバキのテクノだと思い知らされた。
逆に、三人が踊っていることで視覚的にどこに向かって熱狂すればいいかが明確になることがすさまじい効果を生んでいた。僕らバカなオーディエンスはダーツを持たされてもどこに向かって投げたらいいかわからない。そんな中で熱狂の的になる三人が居てくれて本当に助かった。口パクなんて本当にどうでもいい。すごくかわいいから。
mcもおしゃべりのクオリティがレキシ並み。ただレキシより圧倒的にかわいい。
Perfumeが聖飢魔IIの話をする→観客「蝋人形にしてやろうか~!」→あ~ちゃん「……なんで?」のっち「後で説明しとくから」
— 甘藍 (@kanran) 2015年8月15日
・22:00 東京スカパラダイスオーケストラ(RED STAR FIELD)
アイドルにハマる気持ちを少し理解しつつ、偶像崇拝をどうにか途中で切り上げてレッドのスカパラまで移動。
始まってすぐにモッシュに突っ込み、汗を流した。正直スカパラの曲はよく知らないので、中盤クリープハイプのボーカルが出て来た頃には完全に飽きてしまい、途中で後方に下がったけれど、サンステージのPerfumeと同じくらい居るんじゃないというくらい人が集まっていた。
一度テントに戻り、休憩&最後の飲酒。
タイ料理屋のブース前で軽快にランニングマンの動きをするアーバンフェスおじさん
・1:10くらい 竹原ピストル(BOHEMIAN GARDEN)
ボヘミアンまで徒歩20分、地べたに座って若干押していてお目当ての竹原ピストルまで時間がありそうだなと思っていたら寝てしまった。弟に起こされて若干薄い意識の中”LIVE IN 和歌山””オールドルーキー””俺のアディダス””ファイト”どれも強く印象に残った。
ちゃんと歌詞を聴き取れるということはすばらしい。
テントに戻って 2:30くらいに就寝。そのあとのkjソロがすごく良かったらしいが、一日目の「二組だけ」よりはかなりアクティヴに動けて満足できた。
・撤収
アーバンフェスおじさんの夏が終わった
8:30には全員起きてだらだらと撤収、車に乗ったのは12時近くになった。
年々テントサイトで飲酒する時間が増えていき、去年で懲りたはずだったのに1日目はまさかの「二組しか見ない」という蛮行。ライジングサンに限らずタイムテーブルを考える際に重要なのは”ステージ間の移動距離”なのは誰でも気づくんだけれど、”1ステージ鑑賞後の疲れ”は年齢を重ねる毎に読めなくなって「次、いいや、テントで酒飲も…」のハードルがめちゃくちゃ低くなる。
これが良くないのか…
省みるに、俺はこのイベントで”ライブ”と”キャンプ”を”同時に”、”完璧に”楽しもうとしてしまい、飲酒によってそのバランスを保てなくなってライブを蔑ろにしてしまっていると考えられた。
そのバランスをよりライブ寄りにしていくために来年からは「ライジングサン以前に一度キャンプに行って、その欲求をあらかじめヌいておく」という対策を講じる決意をした。来年はしこたま飲んでめちゃくちゃライブを見るぞ!
ビカクシダ、ユーフォルビア、サボテン他 (写真多め)
今年もいよいよライジングサンが近づいてきて、幸せについて本気出して考えてみた。
ベストアクトはいつだってビールサーバー
・草が増えた
ミーハーなので春から徐々に草にハマり、ディスキディアやビカクシダ以降も少しずつ増えてきた。
その二つもスイッチが入ったように成長中
・ディスキディア
約三ヶ月後
購入後二月近くは毎日のように葉が落ちて心配だったが、調子悪い部分が枯れきって成長する準備が整ったような勢いでぴょこぴょこと新芽が出てきた。成長点は葉とつるの間。
このヤシにつるを巻いてワイヤーとタッカーで無慈悲に固定するタイプの製品、街中のオサレインテリアショップで本当に目にするようになったが、基本的には植物にとってはかわいそうな状態だとは思う。
固定用のワイヤーやタッカーがつるを締め付けてその部分が枯れつるを分断し(つるから根が出て分断された先で別個体となり生きている…ように見える)、サビもかなりついている。いつまでもこのままの状態でいいのか少々心配だ。
・ビカクシダ(多分ビフルカツム)
これを
こうして
二ヶ月ちょっと後の板付け
二ヶ月前の写真にある小さな胞子葉がすっかりエース級の大きさになり、少し先が割れてビカクシダの片鱗を見せてきた。上の方にある小さい株も新しい胞子葉を二枚三枚出したが貧弱、なんでこんなに差があるのだろう。
二ヶ月ちょっと後の苔玉
先月にスイッチが入ったようにがんがん胞子葉を上にのばし、古い葉も若干大きくなったのか別名である「コウモリラン」っぽくなってきた。芽のあたりを見ても次々と胞子葉らしきものが準備されているのがわかる。
ただたくさん胞子葉がでるのは嬉しいけれど、どれも太く丸いし板付けの方も含め何より貯水用が出てくれないのが悲しい…矮化剤のせいなのか単純に株が幼くて特徴が出ていないだけなのか。
いつかこんな風になってくれるのだろうか…
こいつらも最近オサレインテリアショップでよく見るんだけど、うちの苔玉くらいのが6000円とかで売っていて(うちは材料費併せて1000円以下)その値段にめちゃくちゃびっくりする。
ユーフォルビア ラクティア(別名マハラジャ)
札幌で偶然花屋の閉店セールに遭遇、3800円の30%引きで救出した一番の新入り。
真夏は苦手らしく断水気味にしているが、近々鉢を買って植え替える予定。内側に折り曲げている両腕を開いて欲しい。
・各種サボテン
高校生の時(13年くらい前)に買って家を出てから放置していたのが奇跡的に生きていたので実家から救出。
この状態を
散髪して植え替えた
多分バニーカクタスの金烏帽子。左の元々の親株はしっかり孫株を出して生命力を感じるけれど、右のひょろく徒長した方は思い切り傾いて根が心配。鉢が小さすぎたのわかってますので今年はなんとかしのいで欲しい。
もう一つの方は種類はわからない。
これも左側は多分元気。右側の生死は定かでない。もともと10年以上もこの貧弱な姿のまま生きてきたのだから生命力については折り紙付き、子株にも期待している。
新入りのギムノカリキウムの尾形丸
かわいい。こいつも植え替えてからどうにか根がついたのかトゲも増えて元気そう。
・なんかのつる性植物
一番の古株で三年前くらいから室内に居たが先日コバエが湧いて嫁(コバエが大嫌い)の「オイ、コバエ湧いたぞ。捨てるか」の圧力によりベランダへ。初めての日光で多分びっくりしている。こいつも土替えなければ。
100均のチランジアチーム
元が100円だしと適当に育てる気でいたら結構動きが激しくて思いの外かわいい。一番手前のカプトメデューサがベランダ管理にした途端ねじれて暴れ回って心配。
本当ならビカクシダ同様水苔で板に着生させてあげるともっと調子が出るんだろうけど。今はビカクシダ苔玉とやディスキディアと一緒に水に漬けこみ週1.5回程度+激しく霧吹き毎日。いつか花も見てみたい。
・バジル&しそ
嫁のやるやる詐欺の結果、俺が管理している。「成長が早い上に食える」って最高!
しかし草、マジでハマってしまって日に何回もベランダにでて草の様子を伺う始末。息子とベランダの往復。アウトドア系引きこもり体質があるので暖かい間は最高の遊び道具を見つけた感じだ。
まだまだ貧相なのでもう少しだけ増えるような気が…今日土もじょうろも買ったし…(主に嫁に向けて言ってます)
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新国立競技場について
建築系の仕事に就いているので新国立競技場の問題は多少なり思うところがある。テレビやネットでこのネタを見る度腹が立つ。
それはだめでしょう。
一方であのコンペがオリンピック誘致のために利用され、一番クールで派手なザハ案に決まってしまった、そういう意味でこの計画が本当にこの地に適しているのかは疑問が残る。そういう議論なり批判は大いにあり得るとは思う。実際外観パースは格好いいけどあの丁度良い俯瞰で見える場所なんて存在しないだろうし内観は一番ダサい。
でもザハ案、他のデザインよりずっとスタジアム然として真っ当に見えるのは俺だけだろうか。他の案の屋根どうなってんだ。
コックスアーキテクチャー
日本の名だたる建築家がその仕事の比重を海外に移して行く中、現代建築家の中でもラスボス級のザハをここまでコケにしているこの状況がすごく嫌だ。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見た
「○○を聴かせると子どもの機嫌が良くなる(子だけでなくそんな音楽で育児しちゃう親もろともハイセンスだろドヤ顔)」みたいなことやろうとして愚図ったときにgroup_inouやRobert Glasperとかいろいろかけてみるけど全く効果無し。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見た
マッドマックス見たceroファンはわかると思んだけど、これ『Orphans〜怒りのデス・ロード』にしか見えない pic.twitter.com/hJk9c2Q0ld
— nowti (@nowti1) 2015, 6月 24
いきなり予防線を張りますが僕は特段マッドマックスシリーズに興味が無く、過去作を全く見ていないし今後も見ることはない。要は今作のバックボーンや元ネタについては一切知識が無いし今後もそこを掘ることは無いだろう。
そんな文字通り”にわか”の自分だったが、全然関係なかった。冒頭から多用される早回しで脳が徐々にマヒし、普段は意識しない自分の中の何かがおっ勃つ。早まる心臓のピストン。鑑賞中に一度でも「うおぉおぉぉ!!!」と思わなかったらあなたはインポテンツだ。病院に行け。自分は女?関係ない。勃起しろ。病院に行け。
頭で見るのではなく心臓(と股間)で感じる映画。Don't think,Feel(股間で).
自分は正常な精神の持ち主なので鑑賞後は何かを殴りたくなったし、車の窓から上半身を乗り出して舌を突き出して叫びながら家まで運転したくなった。いっそ服も脱ぎたかった。
フュリオサとマックス。ヒロインと主人公だけどおラブ要素は薄い。キスくらいしたっけ?どうでもいい。
ハンドルの付け根に溜まったオイルを塗りたくって黒く染めたおでこがめちゃくちゃラブリーなフュリオサ。世の中のおでこが黒い女の中で最も美しいシャーリーズセロン。
支配者イモータンジョーとその息子。劇中で説明はないけれど、マスクは汚染された空気を浄化しているとか。どうでもいい。マスクは無いよりあった方が良いにきまっている。
ストーリーはイモータンジョーの元から逃走したフュリオサが偶然マックスと合流、追っ手より命からがらに目的地にたどり着くもその場所は既に朽ち果てており、手薄になったアジトを乗っ取るべく来た道を戻る。といった単純極太な等速直線運動。
イモータンジョーが必死になって追っかけてきたメインの動機が、「これから産まれる自分の子どもへの愛」っぽかったのが良かった。憎めない、愛すべき悪役・イモたん…
マッドマックス、派手に家出して派手に帰宅する最高の映画だったのだけれど、エンディングの曲がどんなヘビーな曲かと期待していたら、薄っぺらいギターとボーカルの音ばっかりデカい軽いロックで、「マンウィズアミッションみたいだな」と思ってたらまさにマンウィズアミッションで驚いた。本編の爆発音の1/2000くらいの軽さでがっかり。この曲の方がよほどストーリーにマッチしている。
マッドマックス、気が狂いそうな女が家出の計画を実行に移して、逃避行のパートナーは無口だし、別の世界では2人は姉弟だったのかもね。(砂漠に閉ざされていても大丈夫)
そしてこれがYellowMagus…
cero『Obscure Ride』を聴き、子が産まれた
息子が産まれた。
このブログのタイトルにもしているが、自分も嫁もイニシャルがNYで、いっそもう一人NYを増やそうと彼の名の一文字目を「山」にした。させていただいた。
山
・cero『Obscure Ride』を聴いた
発売日前日の店着日に弟に買ってきてもらったが、2ー3日程受け取らずに寝かせてしまった。僕は例えばドラクエの最新作を買って、その日はプレイせずに次の日にTVの前に正座してゲーム機にソフトを挿入、生唾を飲み込んでスイッチを入れる人間だった。今回のceroも何かを感じ取らなければならないようで聴くのが少し怖かった。
結果的には最高のアルバムだった。2015年のベストどころか今後何かと語り継がれる、例えば小沢健二の『life』、例えばフィッシュマンズの『空中キャンプ』のような盤になるのではないだろうか。
こちらも名盤と言われるだろう前作『My Lost City』、その後の方向転換に面食らったリスナーも多いと思うし自分もその一人だったけれど、今となっては完全に現在のサウンドの方がいい。
乱暴な例えだけれど”ブラックミュージック”という決して小さくない獲物をどうにか倒し、喰らってその能力を手に入れてしまった、みたいな、修行に出て「そして二年後…」でめちゃくちゃ強くなってる、みたいなイメージ。方向転換直後のシングル『Yellow Magus』で感じた違和感はこの進化に必要な澱みたいなのを感じていたのかもしれない。『My Lost City』からの真っ当な進化ではないけれど、高校3年生の次は高校4年生ではなく大学1年生なんだというように、輝きの種類からして別物に感じる。
すぐに声に出して歌いたくなるようなキャッチーで華やかな曲は少ないけれど、普通に聴いていたのがある日ベースの一音一音まですごく良く聞こえたり歌詞がスッと頭に入ってくる。それだけなら最近で言うところの「スルメ系」だけれど、全曲がそのハマる瞬間を約束されているような異常な事態。
この所「シティポップ」という言葉が再び取り上げられていて、多分その意味するところは昔のそれとは違うと感じている。その筆頭にあげられるであろうceroがドライに切り取っている情景はあきらかに東京のものだけれど、例えば神戸のtofebeatsだってその文脈に乗るだろうし北海道恵庭のfolksもそうだろう。東京/地方都市の意味合いのバランスが以前と全く違う今、シティポップという言葉の無意味さが目につく。
ただceroの作品では街の雰囲気や情景の描写が確実に重要な部分を占めていて、今の彼らが「シティポップ」なんて言葉でくくられるようなスケールには感じられない一方で、今後のそれを一手に担っていくようにも感じる。
ところでceroの高城氏も今年に入ってお子様が産まれたそうだ。その名も「街」君。
うちの息子も「山」だけではどっしりしすぎかと思い、二文字目に「都」の文字を入れた。入れさせていただいた。
「いいね」の塊。かわいさが質量を持って呼吸をしている。うんこさえ愛おしい
好きになって聴き倒した音楽は人生のしおりのような効能を発揮するので、『Obscure Ride』を聴く度に息子の誕生を思い出すという寸法だ。
最高&最高、最高山脈です。
ビカクシダ(多分ビフルカツム)の板付けと苔玉を作った
予定日を2日ほどオーバーした嫁が相手のレベルを最弱に設定した桃鉄をずっとやっていた。出てくる気配がないので「これをやれば産まれる」というジンクスを試そうと、昼にカレー(パン)を食べてオロナミンCを飲み、夜は焼肉に行った。
・ビカクシダ(多分ビフルカツム)板付けと苔玉を作った
以前ディスキディアを買った投稿
の二日後、小樽でも数少ないおしゃれ花屋さん「KUSA」に再訪、1400円で「コウモリラン」とラベリングされたのを一つ買ってきた。
このポットにおそらく4株くらいが付いていた。
おそらく普及種であるビフルカツムだとは思うんだけれど、今思うと胞子葉(細長い葉)の割れが無くて胞子葉自体もかなり小さい。栽培元で薬を使っていたのかもしれない。ちなみにビフルカツムはこんな風になるようです。
マガマガシー…
見た感じ二つに分けられそうだったのでまず買ってきたポットから出して分ける。
根を傷つけないようにと思い、さらに細かくは分けなかった。左側の株にのみ小さな貯水葉がある
水苔を戻す。
初めての水苔。きもい
ホームセンターで買ってきた焼き桐の板(300×300)に水苔を盛る。根が張りやすいヘゴ板を探したけけれど無かった。
つり下げフック用の穴と、ビカクシダを縛り付ける用の穴をドリルで開けておいた
根と貯水葉(胞子葉の根元に平たく広がる葉)の様子を見ながら水苔を足して麻紐で縛り付ける。
いづれ新しい貯水葉が出て紐は見えなくなるはず。胞子葉の方向がひん曲がっているのはご愛敬としても、根が絡まっていた関係で大きい株の貯水葉の裏に小さい株が顔を出す形になってしまったのが今後どう影響するのか少し気になる。
次に苔玉。玉のコア(吊り用のワイヤーを固定する部分)をホームセンターで拾ったゴミ材で作った。いつか腐ってしまうかもしれないがとうぶんは大丈夫でしょう…
これに水苔を巻いていく。
ある程度水苔をつけて麻紐で固定し、葉が広がるように植え込んでからさらに水苔を足して麻紐をぐるぐるに。
こっちも二株付いているが、貯水葉はまだ出ていなく、これから出るのを期待するしかない
続いて壁固定用のつっぱり木下地の制作。うちは賃貸で基本的には壁に穴は開けたくないので工夫する必要があり、ホームセンターのおじさんに相談したところ、下の2×4材用のつっぱり器具を教えていただいた。
500円くらいの2×4材をホームセンターで適当な寸法にカット、白ペンキで塗った
梁型に突っ張ってフックをとめてひとまず完成。ちょっとダサイけどコストパフォーマンスで言うと及第点でしょう。
ブラケットっぽいフックを買い足して吊り方を変更。エアコンを使うようになったら風が当たっちゃうけれどそれはそのとき考えよう。
日中はベランダに出して日に当てている。北海道の初夏をナメているので直射日光もちらちら当ててるけれど、葉焼けはしていないと思いたい。
芽もちょこちょこ出ているけど胞子葉っぽいなー夏は貯水葉でてくれないのかしら。
最近はこいつらのせいで「外で引きこもっている」状態、さらにサボテン類にも手を出しているのでホームセンターとベランダに居る時間が格段に長くなっている。
おれの20代最後の夏はベランダで始まってベランダで終わりそうだ。